なよろ地域づくり事業協同組合
働き手不足を解決するマルチワーカー

人手不足にあえぐ名寄の地域産業を救う!
地域産業の担い手を確保するため、名寄市では2022年から「なよろ地域づくり事業協同組合」(以下、当組合)が立ち上がりました。市内外の方を雇用し、複数の地域事業者に働き手として派遣することで、地域産業の維持・拡大をねらいます。当組合の職員はマルチワーカーとして、1年で3事業所ほどを巡ります。
市外・道外からの移住者にとって当組合で働くメリットは、派遣業でありながら雇用期間に定めがなくの安定した仕事に就けることや、複数の職場の人々や地域の方と関わりあいながら、酪農などの北海道ならではの仕事に就けることが挙げられます。
入職した人が仕事の選択肢を幅広くとれるようにと、派遣先の種類はさらに増やす予定。
「まずは今の人員を増やし、運営を安定させることが当面の課題」と当組合事務局長の寺田さんは考えます。

写真左:村上さん 写真右:寺田さん
こんな仕事をしています!
2022年12月時点の派遣先は、道北なよろ農業協同組合(JA道北なよろ)の穀類乾燥施設、牛の哺育・育成を行うらくみらんど、タクシー会社である名寄交通や三浦ハイヤーとバス運転手の川原観光。主に、夏・秋は農業を、冬~春はドライバーや牛の哺育をして働くサイクルとなっています。
農業・酪農業・旅客運送業のそれぞれが、季節によって繁忙期の波がある業種。閑散期は収入が落ち込むことから、通年で人を雇用するのがなかなか難しい仕事です。そのため当組合の職員が繁忙期の間だけ力を貸してくれることは、各事業所にとって大いに助けになります。
「現在働いている3名の職員は一生懸命働いてくれており、人手不足で困っている派遣先に大変喜ばれています。」と当組合の代表理事である村上さんは話します。
こんな人がいます!
2022年5月からなよろ地域づくり事業協同組合のメンバーに就任した遠藤さん。生まれは名寄市のお隣の下川町ですが、前職の関係で名寄に引越し、今も奥様と息子さんと名寄で暮らしています。
なよろ地域づくり事業協同組合へは48歳で転職。きっかけは知り合いからの紹介があったことと、名寄から出て働くことは考えられなかったからとのこと。
前の仕事では製紙会社で紙の原料を作るお仕事をしていたので、異業種へ転職したことになります。
取材日は牛の哺育センターであるらくみらんどにて子牛のお世話の真っ最中。
「前職ではオペレーター業務で座り仕事だったので、ここまで身体を動かす仕事ではなかったですね。」
と前職との違いを話す遠藤さん。
「ただ、小さいころに家族が酪農業をしており、牛や馬を飼っていたので、酪農に馴染みがない訳ではないんです。」
牛と触れ合う遠藤さんの表情はやわらぎます。
「前の仕事をずっと続けていたら、牛のお世話は経験できなかったですね。」と遠藤さんは笑みをこぼしました。

遠藤さん
季節需要に応じて労働力不足をサポートしていく、なよろ地域づくり事業協同組合。忙しく困っているときに助けにきてくれる、いわばヒーローのようなお仕事だなと感じました。人の役に立ちたい。いろんな仕事を経験して刺激をもらいたい。そんな方にはぴったりのお仕事だと思います。
住 所 : 〒096-0010
名寄市大通南3丁目14番地
連 絡 先 : TEL 01654-3-4190事業内容 : 特定地域づくり事業による組合員が行う事業への労働派遣
創業年月日 : 令和4年3日1日
従業員数 : 4名
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