Vol.1 雪質日本一の雪を使った極寒のアクティビティ、スノードーム作り

雪が多くて寒いからこそできるかまくら
大人たちが大きな檻のようなものの中に入っています。一体何をしているのでしょう。実はこれはスノードームという巨大かまくらを作るための枠組みなんです。一般的なかまくらは、雪をスコップで集めて作りますが、スノードームは大人が10人ほど入れるくらいの大きさのため、専用の骨組みを使用して作ります。みんなスキーウェアを着込み、防寒対策はばっちり。この日の名寄市は気温氷点下10度程で、空気は冷たく、スキーウェアの中にはヒートテックも着込んでいます。大人総がかりで手や機械、そして大量の雪を使って作る、積雪が多い地域ならではの冬の遊びをご紹介します。

ここが一番の重労働。寒さと戦いながら雪の積み上げ作業
スノードームは、雪の量が少ないと簡単に崩れてしまいます。骨組みの上にシートを被せ、「ママさんダンプ」と呼ばれる大型の角型シャベルにパイプの持ち手が付いたような形状で、ソリのように雪を押して運ぶことができる除雪道具やスコップ、除雪機、さらには除雪車を駆使し、みんなで力を合わせます。シートからの厚さが20cm以上になるまで、雪を骨組みに積み上げること2時間…。体はもう冷え冷えで、足の指先の間隔はなくなっていきました。ようやくドームは雪で覆われ、作業を開始した13時から、気づけばもう夕方の16時。でも、ドームはこれで完成というわけではありません。ここから2~3日寝かせることで積み上げた雪が固まるのを待ちます。外の気温が常に氷点下なので、手を加えることなく自然に固まっていきます。このままでは人間も冷え固まってしまいそうなので、一旦お家に帰ります。

豪雪地帯ならではの特別な空間の完成
「よーし、よく固まってる!次は入口を掘るぞー。」入口が貫通すると、かまくららしさが出てきて、なんだかワクワクした気持ちになってきます。骨組みを抜く作業をして、ようやく完成。外の風が一切入らないので、暖かく感じることができる、素敵な空間ができあがりました。中では、「お餅を焼いて食べるもよし」「ご当地名物煮込みジンギスカンを食べるもよし」「秘密基地として使ってもよし」の特別な空間が広がっています。年間の降雪量が700cmを超える極寒のこの地だからこそできる、雪国のアクティビティを体験してみたくなりませんか。極寒の中で行う作業は重労働ですが、完成した時の達成感は抜群。作業後に飲む温かいコーヒーは他では味わえない格別の味ですよ。

名寄市観光交流振興協議会
- 住所:名寄市東1条南7丁目1-10駅前交流プラザ「よろーな」1F NPO法人なよろ観光まちづくり協会内
- 電話番号:01654-9-6711
- FAX:01654-9-6712
- メール:otoiawase@nayoro-kankou.com
- 公式サイト:http://nayoro-kankou.com/wp/
体験コメント
作業の合間にちょっと息抜き!飛び込んでもフカフカの雪が体を包み込んでくれます。寒さを忘れて、大人も童心に帰り遊んでみませんか。