冬の名寄WINTER

Vol.2 「寒い」からこそ出会える奇跡のサンピラー現象

幸福のサンピラー現象

 2月上旬、時刻は午前7時頃の名寄ピヤシリスキー場。この時期の朝はまだ暗く、肌に刺さるような寒さがあります。2月の朝は気温が氷点下15度から20度程度の日もあり、髪やまつ毛が凍り、息を吸うと冷たい空気が体に入り咳き込んでしまうほどです。そんな中、雪景色に突然現れた光の柱。幻想的でどこかの神話に出てきそうな景色ですが、実はこれ、ダイヤモンドダストに太陽の光が当たって柱のように見える、「サンピラー現象」という自然現象で、なかなか遭遇することができないんです。寒さを忘れ、思わず息を呑んでしまうような美しすぎるこの光景は見ると幸せになれると言われています。

名寄だから現れる光の柱

 地元の人でもなかなか見ることのできないサンピラー現象ですが、どんな時に出会えるのでしょうか。
 条件は1月~2月の朝方か夕方で、気温が氷点下10度以下で風が吹いていなく、快晴であること。すると、空気中の水分が凍り景色がキラキラと光る「ダイヤモンドダスト」という現象が起きます。さらに、この小さな光たちが規則性を持って並んでいる時に、太陽の光が当たると空から地面に向かって光の柱が現れます。それが「サンピラー現象(太陽柱)」と呼ばれる自然現象です。特に、名寄ピヤシリスキー場は近くに天塩川という大きな川が流れているため空気中の水分が多く、日の出後の7時~9時または日の入り直後の16時~17時に名寄ピヤシリスキー場の第1リフト、第2リフトの降り場付近、ジャイアントコースが観測スポットです。スキー場の営業は9時からとなっているため、朝早く観測したい方は、地元のツアーガイドであるリバートリップキャメルが案内する「おはようスノーシュー」というスキー場付近の森を行くツアーへの参加がお勧めです。そこではサンピラー現象だけではなく、動物の声、雪や木々に囲まれた中でのモーニングコーヒーなど日常生活では味わえないような体験もできます。

特別な美しさをあなたにも

 名寄市内では、夜に「ライトピラー現象」も見ることができます。条件はサンピラー現象とほぼ同じですが、ダイヤモンドダストに太陽の光ではなく、照明の光や街明かりなどが当たると空に向かって光を放ったような柱が現れます。この現象も名寄ピヤシリスキー場で見ることができ、スキー場の照明が柱のように見えます。営業時間は20時30分までですので、19時頃から行くのがお勧めです。
 これらの現象は北海道内でも見られる場所が限られていて、道北圏の中でも特に寒い場所でしか見ることができません。しかし、実際に目の前にサンピラー現象が現れると寒さや喋ることを忘れてしまい、思わず見入ってしまうほどの美しさがあります。スキーウェアや帽子、手袋、カイロ、厚めの靴下など防寒対策をしっかりして、この時期だけの特別な自然の生み出す美しさに出会いに行きましょう。

名寄ピヤシリスキー場

観測アドバイス

名寄ピヤシリスキー場の中で特にサンピラー現象が見えるのは第1リフトを降りてすぐのゲレンデです。オープンしてすぐの時間は東からの光が入り見えやすいので、9時頃がお勧めです。

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