Vol.17 スポーツのまち・名寄に、セルフケアを広めたい
名寄で接骨院を開業した理由
高校までの学生生活で、ピッチャーとして野球をしてきた中で怪我をしてしまい、整骨院に通っていました。思えばその頃から、トレーナーさんや整骨院・接骨院の先生などに興味があったのかもしれません。東京に出て接骨院で7年働いた後、24時間営業のジムで2年ほど働きました。
上京してから11年経ち、だんだん「地元に帰りたいな」という思いが募って来まして。それと同時に、いつか自分の店を土地勘のある場所で開きたいなとも考えていました。長男が小学校に上がるタイミングでこちらに戻り、2022年4月に名寄で接骨院をオープンすることに。
出身である西興部ではなく名寄で商売を始めた理由は、子どものころから「買い物は名寄で」という印象があったから。西興部から名寄は車で1時間くらいなので、なんでも揃っている名寄によく来ていました。それと、移住して子どもが学校に通うことを考えると、小学校の生徒数がある程度多い学校の方が、子どもの視野が広がっていいなと思ったんです。長男が通っている名寄南小学校は、規模が大きすぎず小さすぎず、建物も新しいのでいい学校だなと思います。
人同士が自然とつながっていくまち
僕はそこまで出歩くタイプじゃないんです。なので名寄のコミュニティに自分から積極的に入っていなかったんですが、意外と大丈夫そう。開業するときにも特に広告を打っていなかったんですが、開業して半年経つ今では、お客さんは8割くらいが「初めまして」の方ですね。
スポーツ店の方や子どもの小学校の保護者さんが周りの方にうちの店を紹介してくれたり、美容室や飲食店に行くと「うちにチラシ置いていいよ」と言ってくれたりして、お店の認知がだんだん広がっていきました。最近だとホームページやSNSから知ったというお客さんも多いですね。
名寄市内だけではなく、西興部や浜頓別など少し離れたところから来るお客さんもいらっしゃいます。名寄に買い物に来て、その帰りに寄ってくださるみたいですね。
治療からセルフケアまでをシームレスに
当院の特徴のひとつが、トレーニングルームも用意されていること。名寄に来るまで勤務していたジムも接骨院が併設されたものでしたが、そちらでは治療とともにトレーニングを行い、ケガの予防やリハビリをするという流れが当たり前に行われていました。名寄でもその流れで治療しようと思っていたのですが「私がトレーニングなんて」と恐縮してしまう方が多くて。おそらく、トレーニング=鍛えている人のすることという印象があるのではないでしょうか。
でも、身体の痛みがあるということは、身体に何か不具合が起きているということなんです。治療だけしてもすぐに身体が痛くなり、再度来ていただくことになってしまいます。
だから、治療して身体が治ってきたら、セルフケアの手段としてトレーニングも取り入れてほしい。トレーニングといっても、いきなりトレーニングマシーンに乗ることだけではなく、ストレッチだってトレーニングのひとつ。一人一人に合ったセルフケアの大切さを、スポーツのまちである名寄に広められたらなと思っています。
頭が痛いときやお腹が痛いときは病院に行くのに、身体が痛いのは我慢されがちだと思います。来てくださった方一人一人に集中し、「気軽に来られる接骨院」と思っていただけるよう頑張りたいです。
プロフィール
大西 俊也
1991年北海道西興部村生まれ。2022年4月名寄市にて「おおにし接骨院」を開業。妻とお子さん2人の4人暮らし。
子どもは普段サッカーをしているんですが、冬のスポーツも体験させたいなと考えています。スキーもカーリングもできる環境は名寄特有のものですよね。