移住者インタビューINTERVIEW

Vol.4 やりたかったことが一つ一つ実現するまち

好きだった料理を仕事にしてみようと踏み出した

 大学卒業後、当時お付き合いしていた現在の夫が北海道に住んでいたため、旭川に移住してきました。夫の転勤で名寄市に来たのは3年前、現在は出張料理教室やワークショップをはじめフードコーディネーターとしてレシピ開発や撮影用の料理を作ったりしています。子どもの頃から料理は大好きだったんです。小学生の時に、オリーブオイルを使ってみたくて、アスパラのパスタを作ったのが初めてだったかなぁ。
 しっかりと料理を勉強し始めたのは結婚してからで、仕事が忙しい夫と家でゆっくり記念日を過ごしたいと思い、独学でフレンチのコースを作ってみたのが始まりです。いつか料理教室なんかしたら楽しいだろうなと漠然と思いながら、フレンチや和食の学校に通ったりしていました。
 最初は2年くらいでまた転勤になるかもと言われていたので、次の転勤先で料理教室を開こうと考えたりしていたんですけど、夫の転勤に合わせて何かしようとすると、いつまで経っても始められないと思い直したんですよね。そこで手始めに市内イベントの1ブースでアイシングクッキーのワークショップを開きました。来てくれた方が「マサシナイトラン」というランニングコミュニティや、「なにいろかふぇ」というコミュニティスペースを紹介してくれて、ぐっと人間関係が広がったんです。

普通に生きていたら出会えなかったような人たちと楽しむ

 名寄は転勤族が多いからか、人との距離感がちょうどいいんです。仲良くしてください、というスタンスでいけば友達はどんどんできますし、ちょっと距離を置いてお付き合いしようと思えばそこで留めてくれる。そういったスッキリとした関係性に街の人が慣れてますよね。かといって疎外感があるわけでもなく、一度つながるとどんどんと広がっていきます。
 この横のつながりがすごいなと思っていて。なにいろかふぇから地域の育児サークルのママさんと知り合ってイベントのケータリングを提供したり、マサシナイトランからのつながりで地元農家さんに収穫のアルバイトに行ったり。どれも普通に生きていたらすれ違わなかった人たちだと思います。都会すぎると出会えないし、小さすぎる町だとここまでいろんなタイプの人に出会わなかっただろうし、予想外の人と楽しく会える規模感が名寄の良さだと思います。
生活をしてみても、名寄は住みやすいと感じました。量販店も総合病院もあって、大学まであるなんて、名寄の規模にしては充実しています。もちろん、北海道北部ですからネットで買い物したら東京や札幌よりも1~2日届くのが遅かったりしますけど、その時間の流れはすぐに慣れます。それよりも意外に街中のお店が充実しているなという印象です。量販店は全国ネットなのでお取り寄せもできますし。

相手のことを考えながら料理を作りたい

 料理をする上で一番大事にしていることは「愛情」です。その人が笑顔でおいしいと言っているところを想像しながら作ります。名寄が、それができる規模感なのかな。同じ仕事をしている人がたくさんいたら「もっと個性的に!私らしさを!」とかなっちゃったかもしれないですよね。相手のことをじっくり考えながらメニューを作っていくのが好きなんです。名寄で出会った人たちが、私が大切にしていたことを思い出させてくれて、原点に戻してくれました。
 人と話しをするのも大好きなので、事前の打ち合わせもしっかりさせてもらいます。もちろんオーダーを受けるところから始めますが、「あ、この人は本当はこういうものが好きかも、作りたいのかも」と思ったら、オーダーとは違う提案もします。そうすると「え!」とびっくりされるんです。それって料理を出した時に「わぁ!」と感動してくれる瞬間と似ていて、とてもうれしいんですよ。
 今後は、親子料理教室をやってみたいですね。子どもたちが自由に独創性を発揮できるような料理教室。そこから私が学ぶこともたくさんありますし、名寄の子どもたちの日常のちょっとした思い出をたくさん作ってあげられたらいいなと思っているんですよね。私は、名寄に来てから「やりたかったことが一つひとつ実現している!」という感じなんです。なので、これもそのうち形になると思います。

プロフィール

石田 雅子

1981年愛知県あま市生まれ、2015年移住。夫と猫の2人+1匹暮らし。

多様なジャンルで「まずやってみる」が出来るのが魅力の街。道内外での経歴を持つ人も多く、交流も盛んです。一方で、静かにゆっくり暮らすのにも適した街。自分らしい生き方を名寄で探してみませんか?

出張料理教室 GARCE Cuisine

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